2012/09/19

旅の写真

誰かがどこかに行った写真を見ると、不思議な気分になる。
それって、すこし自分も自由になったような気がしてたんだな。
と、これ見て思った。

Mount Kimbie "Before I Move Off"

まったく関係ないけど、 地元の旅行代理店のビルにヘンテコな形の
カッティングシートが貼り付けられていて、
あれ、なんだろう?っとずっと思ってた。
で、数年たって気がついた。
足袋だった。

2012/09/07

私達のオンガク

民謡が気になる。

きっかけはいくつかあって、ひとつは“The Dewarists”という番組を知ったこと。
ミュージシャンがインドを旅しつつ現地のミュージシャンとコラボレーションして
新しい曲をつくる、という番組で、公式サイトから無料でダウンロードできる。

この番組でインド的なものと、外から来たものが混ざり合って、
素晴らしい音楽ができあがっていくのを観て、日本で同じことをやったら、
そこに日本であることの意味が残るような音楽ができるだろうか、
そして自分はそういうことができるミュージシャンを知っているだろうか、と思った。

そして、ちょっと前から民謡を取り入れた音楽にやたらと
思わず泣いてしまうほど、心が動かされることが多かったこと。

何が歌われているのか、まったく分からないのに。


「江差追分」Joji Hirota & The London Metropolitan Ensemble http://esashioiwake.com/


「ひえつき節」 Omodaka
http://www.fareastrecording.com/mt/

そして、遅ればせながら録音を聴いた、タマフルでの
「ジャパニーズグルーヴ=盆踊り特集」 (音楽抜きだと思うけど、アーカイブも)。
さらに、ゲストだった大石始さんの「新しい民謡の夜明け」という記事
三味線よりもストラト・キャスター。盆踊りよりもヘッド・バンギング。ニューヨークとロンドンに憧れ、それなりに本気で留学を考えていた僕にとって、日本の伝統音楽や郷土芸能なんて“冗談じゃない”という感じ  
 だったのが、
この国が育んできた唄とリズムに対して、音楽的興味以上の思いを持つように
までなっていった道筋が面白い。

人それぞれきっかけは違えど、
物理的な危険と、経済的な危険に挟み撃ちされて、
踊ることすら許されぬ今ここで、
いつのまにかガチガチになってしまった心をゆさぶるものを
なんだかたくさんの人が求めていて、そしてそれは足元にあった、
ということなのかな、と思ったりしている。

……そして実は、ももクロにもおんなじような魅力を感じてるんだけどね。