2010/07/23

ヴィンセント・カッセルからM.I.A

notre jour viendra - feature film trailer from ROMAIN-GAVRAS on Vimeo.



ヴィンセント・カッセルが相変わらずカッコ良すぎる…監督はRomain Gavras。PVを主に手がけている監督の長編映画みたい。ヴィンセント・カッセルを見たいがために、また「憎しみ」を見直したくなってきた。前探したときはVHSしかなくて諦めた。



Youtubeでトレイラーを探したけど、日本語だとなんか見つからない…。
上の動画もファンが自分で編集したものらしいです。

で、Romain Gavras監督に話を戻すと、最近よくラジオでもかかってるM.I.AのBorn Freeもこの監督の作品だった。

M.I.A, Born Free from ROMAIN-GAVRAS on Vimeo.



PVでここまで暴力を直接的に描いたものって、初めてみたかも。

M.I.Aは、
Missing In Action(戦闘中行方不明)の略で、
連絡の取れないLTTEのメンバーとして活動中の父に対するメッセージである。
http://ja.wikipedia.org/wiki/M.I.A.

日本のファンは、こういう音楽に対してどういう感情を持って接しているんだろう。

2010/07/20

この大きなうねり

この大きなうねりの中で、わたしたちは表現とは何か、書物/読み物を作る・読むとはどういうことか、新しいメディアにふさわしい表現技法とは何か、といった根本的な課題をもう一度考え直すことになるのだろう。そして、紙にこだわる人も、最先端の流れに乗っていく人も、新しい世界を見つめることになる。

電子書籍は波紋を生む「一石」となる « マガジン航[kɔː]


電子書籍のことが話題になるたびに、
例えばKindleなり、iPadなりのデバイスを手に入れられない人は、どうなるのか、
例えば両親の書棚から、レーティングがあったら読めないような本を見つけたり、
例えば古書店で、星の数ほどある本がそれぞれのドラマを経て棚をかたちづくっているのを見て運命を感じたり、
そういうものがどうなるのかがあまり語られていない気がして仕方がなかった。

もちろん、個人として(そして雑誌、それに類するものを扱う会社の社員として)すごく興味もあるし関わっていきたいと思っているのだけど、完全に肯定できない部分を語るのが懐古趣味的なネガティブなことに思えてしまっていたのだけど、

電子書籍に関心がある人と、電子書籍がいやという人との対話によって、新しい時代が作られると思う――と樺山さんは語る。


こういう意見を聞くと、すごく前向きないい気持ちになる。ともかく、時代は変わる。紙の本は消えるかもしれないけど、書き手と読者は常にいる。そして、それをつなぐ人も。

なるほどな、と思った「紙の本」の特性についていくつかメモ。

文庫本・新書版では、適切な大きさの文字で、見開き平均約1分間で読めるという特性がある。このように、書物というのは大変な発明だった(「マガジン航」掲載の津野海太郎「書物史の第三の革命」を参照)。


RSSリーダーで興味深い記事を見つけても、文字が小さすぎたり、行長が長すぎたりしてとても読めないことが多い。デジタルで「読む」ことがこんな不便を伴ったままでいいのか、と思うけど。これはソフトが解決するものなのかな。

紙のマンガでは、見開きになっているのが普通である。そして、たとえば登場人物が扉を開くシーンは、見開きの最後のコマに置くというようなテクニックがある。そうすると、登場人物と一緒に読者もページを「めくる」という作業が行なわれる。


Kindleとか、iPadでミステリを読んでみたい。ページをめくることと、物語が展開していくことはけっこう密接につながっている気がする。

2010/07/19

Future

久しぶりに一人で映画を観てきたんだけど、
隣の席が非常にはずれな片だったので、本編にほとんど集中できなかった。
そのことは、映画の感想と併せてまた書こう。

むしろ、予告編の「トロン レガシー」が一番興奮したので、とりあえずポスト。
「トロン」はゲームの中に入っちゃった〜!な少しお気楽なイメージがあったけど、かなりシリアスな予告編…。

ディズニー制作の映画は、きつい暴力描写とかがなさそうなイメージだけど、どうなるんだろう…。かなり楽しみ。



そして、以前に見かけた建築を勉強している方の卒業制作の一部。こういう未来には、もはや今の人間とはかけ離れた知覚を獲得しないと、適応していけないような気がする。

Augmented (hyper)Reality: Domestic Robocop from Keiichi Matsuda on Vimeo.

2010/07/05

むかしの雑誌

昔の雑誌を処分しようと思って引っ張り出して、もったいないからついつい読んでしまう。
デザイナーのざっくばらんな対談があって、ものすごく面白かったので、ここに少しだけ引用。
誠文堂新光社 PORTFOLIO Vol.1 No.35 Feb./Mar. 1991
「馬場雄二の[CI裏話探見談]①亀倉雄策」

お金にことや、デザインの現状に対する厳しい意見やクライアントへの希望、制作時の気分を盛り上げる方法などなど…。

いま、こういうざっくばらんな対談って読める雑誌あるのかな。Twitter? うーん、本屋でいろいろ見てみたくなった。

馬場 Gマークのときの裏話を何か。
亀倉 あれは、ただの仕事でね。役所は金がないんだからまったく。(笑)
馬場 いやいや、どうも。その点NTTは◯千万ですか……。
亀倉 日本人としては最高の2500万円もらいましたがね。でも外国人の4分の1ぐらいですか。

すごい…。しかし、ただの仕事って、無料って意味なのかな。

馬場 制作意欲を盛り立てるための何かはありますか。私の場合はディスコ調のフックトオンをBGMに使って気分を乗せますが。
亀倉 そんなものうるさくて。静かなほうがいい。

初めてフックトオンって言葉を知りました。

馬場 小数点がつくとつい信じちゃいますね。それに色彩学者はどうしてみんなセンスの悪いネクタイをしてるんですかね。
亀書 その通り。1人も色彩センスのいい人見たことないね。ところで君はいいネクタイしてるね。
僕のデザインじゃないか。(笑)


色彩学者をバッサリ。こういうくだり、なんだかすごくいいなあ。

結局、自分の部屋の収容能力が限界を迎えているので、少しづつ処分は続けるのだけど、やっぱり雑誌は10年、20年単位でとっておいて読みなおす時の楽しさがハンパじゃない。
特集が気になって買った35年前の別冊太陽には、アラーキー撮影の井上陽水の上半身ハダカで花を握り、その手で頬杖を付いた写真が…。写真載せたいけど、まずいんだろうなあ。
ちなみにキャッチが「男になるよ、きっと」。