2009/06/29

時間

時間の使い方が以前よりも難しく、あるいはヘタになってきたみたいだ。
昔は、仕事を始めたら、ひとつのことに打ち込めて、どんなにシンプルに生きられるかと期待に胸躍らせた。
だけど実際は、入口の後ろに続く、広大なフィールドが見えていなかっただけなのですね。
芸術は、人がまっすぐ立つために背骨にスタミナを与えてくれると言った人がいる。
デザインの意味はそれとは重なりつつも、少し違うものだと思う。
例えば、驚きと発見に満ちた寄り道ガイド。ふむ、5点。
時間は限られてるんだけどね。どうにも。


2009/06/19

私の祖母

母方の祖母は、
カール・ラガーフェルドにそっくりです。

2009/06/18

青い消火栓

別に赤じゃなくてもいいんだ。消火栓の文字の位置が絶妙。

2009/06/17

WORD OF THE DAY 13.

ここにも、夜毎戦ったであろうボクサーの姿が。

Don't Try

チャールズ・ブコウスキーの墓碑銘


2009/06/16

WORD OF THE DAY 12.

エピファニー。

毎年、ボクはMaker Faireで、1つか、それ以上の "エピファニー" を得る。それは、Maker Faireで起きている歓喜溢れる驚異的な物事に圧倒され、強烈な感動を受ける "瞬間" だ。どれほどスゴイことがそこで起きているのかを、そして自分がその一員であることの幸せを、思い知らせてくれる。

MAKE: Japan : Maker Faireにおける "エピファニー"



Epiphany/ipífəni/
名 詞
1 (カトリックで)御公現の祝日;(プロテスタントで)公現日(1月6日).
2⦅e-⦆(特に神格者の)出現, 自己啓示.
3⦅e-⦆〘文学〙エピファニー:物事人物の本質が露呈する瞬間;それを描いた文学作品(の一部).

プログレッシブ英和・和英中辞典

2009/06/15

WORD OF THE DAY 11.

世界は、生きることは恐ろしい。だからこそ、何度も繰り返す。

Tough guys fight

All alone at night

Life doesn't frighten me at all.

Panthers in the park

Strangers in the dark

No, they don't frighten me at all.

「Life Doesn't Frighten Me」 Maya Angelou


こんなにいい本なのに、邦訳は出ていない。対象年齢9-12歳だそうだけど、かまうもんか。薄い薄い皮膚一枚を隔てて、いつかくる最後の日を待つ身には、こういう本が必要なんだ。

2009/06/04

Tokyo Photo 09

日本初の国際的な写真のアートフェア。
もちろん買える余裕は無いんだけど、いろんな作品を一度に見られそうなのがいいな。

世界基準


東京フォトは 日本初の国際的な 写真の *アートフェアです

世界有数のアートギャラリーが東京に集まり 作品を展示販売する 写真の見本市です

ニューヨークやパリ市場の品質と価格を基準に、美術館クラスの作品を安心して購入できる
マーケット、環境を提供します

コレクションのリファレンスとして 同会場にて MoPA サンディエゴ写真美術館の協力による
『PHOTO AMERICA』展を開催いたします(9千点の収蔵作品から選りすぐりの記念セレクト展)


W. Eugene Smith, Ansel Adams, Wynn Bullock, William Klein, Larry Clark, Garry Winogrand,
Irving Penn, Joel Meyerowitz, Sally Mann, Joan Myers, Ruud van Empel, and Loretta Lux.

*アートフェアは アーモリー(ニューヨーク) フリーズ(ロンドン) アートバーゼル(スイス)パリフォト(パリ) AIPAD(ニューヨーク)
が世界のリーディングフェアとして注目されています

フリーズは2007年開催5年目にして6万人の入場 作品の売り上げは数日間で300億円を記録 一大アート市場を形成している

Untitled Document


会場ベルサール六本木


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ScanSnap覚え書き

噂の、そして高評価のScanSnap覚え書き。
そろそろ買いかなー、しかし紙媒体とのフィジカルな関わりはすごくすごく大切だと思っているのだけれど、こうやって関係を見直そうとしていることも事実。複雑ではある。

ScanSnap S300M

・ドライバをダウンロードすればWindows用モデルもMacで使える
・「S300M」の「USBバスパワー対応」が決め手/二本目のUSBをパソコンに繋いで電力を供給する仕様
・上部の紙フィーダーをたためばスッキリ超コンパクト
・ドライバの機能がWindows版より多少劣るよう

■グラフィック薄氷大魔王[181]
ありったけScanSnap
より抜粋

2009/06/03

J.D.Salingerが帰ってきた(違う道から)

J.D.サリンジャーが長い隠遁生活から戻ってきた。

ただし、新作の発表ではなく、続編出版を止めるための訴訟でだ。
サリンジャー氏、「ライ麦畑でつかまえて」続編をめぐり提訴

米小説家J・D・サリンジャー氏が1日、代表作「ライ麦畑でつかまえて」の続編出版を予定している著者と出版社を相手取り、著作権侵害で提訴した。

続編は著者が「J・D・カリフォルニア」、タイトルが「60 Years Later: Coming Through the Rye(原題)」となっている。

サリンジャー氏、「ライ麦畑でつかまえて」続編をめぐり提訴 | エンタテインメント | Reuters


原著者以外が、ある作品の設定を使って続編を書く、ということ事態は悪いことではない。
夏目漱石の「坊っちゃん」の30年後を登場人物の一人、「うらなり」の視点から描く、小林信彦の「うらなり」はかなり面白かった。「坊っちゃん」の明るくて破天荒な雰囲気と対比になっていて、一つの話を裏と表から見る、そんな楽しさがあるし、原作への愛もあって別の作者が書いていても、一つの作品世界がより厚く、広がりのあるものになっていると思う。

Amazon.co.jp: うらなり: 小林 信彦: 本

文藝春秋|本の話より|自著を語る

考えてみると、「坊っちゃん」も「ライ麦畑でつかまえて」も、最初読んだときには全く面白くなかった。数年たってから気まぐれにもう一度読んで、その面白さにびっくりした記憶がある。

この裁判の決着がどうなるかは分からないけど、こうやって話題にもなり出版社は是非とも出版したいところだと思う。60年後(!)のホールデンも見てみたい、とは思う。

けど、「ライ麦畑でつかまえて」は、周囲の大人や友人たちの、社会に溶け込むための欺瞞に対する反発が魅力的なんだと思う。10代特有の、こういう反発や無垢さは、失われていくものだからこそ、読者がそれを失いつつあることを分かっているからこそ、この作品は面白いんだと思う。

もし続編のホールデンが、無垢であることを貫き通した隠遁者として描かれるなら、それは作者サリンジャーのゴシップニュースじみたものになってしまうのでは、とちょっと心配な気がする。

「J・D・カリフォルニア」の書く「60 Years Later: Coming Through the Rye」。作者名とタイトルからは全く期待が持てませんが、どうなることか興味深いです。