2013/05/27

21世紀の学習方法

21世紀、子どもたちに必要な教育についての短いドキュメンタリー。


21:21は21世紀に必要な学習法の重要性に注目し、子どもの教育における第一の教育者としての親が担う大きな役割を伝えるドキュメンタリー映画です。

と、説明にはあるけど、それよりも子どもが楽しんで学べるように心を砕いている大人がきっちりいるんだということに感動した。

正直に言って、義務教育がぼくに遺した最大のものは、大人と社会に対するどうしようもない不信感だった気がする。

ちょっと前に『桐島、部活やめるってよ』を観てからこっち、いろんな記憶が甦ってきて、そのうちどこかでこれを吐き出したいとずっと思ってた。

もちろん、真面目に前向きに取り組んでいる教師がほとんどだったろうし、「よみかきそろばん」の基礎を教えてくれたことにはとても感謝しているんだけど。

授業の開始から終わりまで、一言も発せず、ただ板書していくだけの教師。
校則で定められている範囲以上に自転車で遠出した生徒を体育館で整列させて、平手打ちをお見舞いする教師(小学生のころ。1年生は『庭』だったと思う。)。
部活の指導中、傍から見ても明らかに“お触わり”しすぎな教師。

いやなことの方が記憶には強く残るんだろうと思う。 ただ、いまだにとても歪んだ世界だったと思ってしまう。

今の学校は、教師は、少しづつ変わり始めてるんだろうか。

動画に関する説明や、取り組みについてはこちらに。
21Foundation

2013/05/15

『コズモポリス』COSMOPOLIS|★★★★☆

デヴィッド・クローネンバーグ監督、ロバート・パティンソン主演の『コズモポリス』。

ゴールデン・ウィーク中に観て、暫定今年度ナンバー1になるくらい面白かった。忙しさにかまけて、ブログには書いていないけど、『ホビット』、『ルーパー』、『ゼロ・ダーク・サーティ』、『キャビン』よりも好き(もっとも、『ジャッキー・コーガン』が満席で急遽こちらを観たので、若干の拾い物バイアスはあるかも)。

スタイリッシュな映像、原作のセリフを活かした含蓄のある会話、いま現在の社会とのリンク、主人公が生きる力を取り戻しながらも破滅していくようす……。いろんな要素がキレイに自分の好みに合ったみたい。

東京では、まだ公開してるみたいなので、気になった方は是非。

COSMOPOLIS 公式サイト
公開スケジュールはこちらのページに。



以下、やや軽いネタバレ含む感想。

オープニングとエンディングを、ジャクソン・ポロックとマーク・ロスコ、アメリカの抽象表現主義作家の作品で締めるところ、痺れた!

劇中でも、主人公がロスコの作品に執着を見せるところがあって、ロスコ描くところの「扉」のようなもの、「出口」を追い求めているように思えてなんだか忘れられない。

原作も気になるんだよなー。単行本の方が装丁好みなんだけど…。