2008/07/30

スティーブン・キングの「N」

Nishere.com: Stephen King's "N." - An original video series

スティーブン・キングの新作がネットで配信。MARVELと組んでビジュアルノベル形式で。


スティーブン・キングは、短編集の「ナイト・シフト」や「スケルトン・クルー」などから始まって、長編もいろいろと読んだ。超常現象や、クリーチャーの出てくる話は途中が面白くてもラストでがっかりさせられることが多くって、最近はほとんど読んでいない。読んでる途中は、「どうなる、どうなる!」って感じで面白いだけに、ラストでがっくり二倍。でも読んでるあいだは楽しいからまた手が伸びてしまう。

以前、ジョン・ダニングの「死の蔵書」を読んだときに「キングはミザリーを読んだときには素晴らしい作家だと思ったが、その後エルサレムズ・ロットを読んだら同じ作家とは思えなかった」といった一文が出てきた。激しく共感した。「ミザリー」「スタンド・バイ・ミー」「ゴールデン・ボーイ」「刑務所のリタ・ヘイワース」などでは、狂ったファン、地元の不良、犯罪への憧れ、冤罪——そういった身近(まあ、狂ったファンはいませんが)な恐怖をエッセンスにして、リアルな恐怖を描いていると思う。映画版の青春映画としての「スタンド・バイ・ミー」も大好きですが。

ただ、クリーチャーものでも「霧」だけは怖かった。フランク・ダラボンの「ミスト」は見たいけど、耐えられなさそう。しかし、衝撃のラストの内容を、キングは賞賛したらしい。キューブリックの「シャイニング」が”愛”を描けていないと、オリジナル版を制作した人の言動じゃない気が…。逆説的な応援?ふーむ。

ああ、タイトルを忘れてしまったけど…。短編集の高層ビルの外側を一周する話や、いじめっ子の幻影につきまとわれる話も怖かったなぁ。

0 件のコメント:

コメントを投稿