2010/02/08

かいじゅうたちのいるところ

where the wild things are

観たの結構前になってしまったけど、良い映画だと思いました。
子供から大人(そしてかいじゅうたち)の持ってる孤独感が必ずしも通じ合わずに、エンディングを迎えるところとか、大人だなー、と。
寂しい、現実に不満を抱くあるかいじゅうの繊細すぎる夢のジオラマのシーンは胸を打たれました。

ただ、なんというかあちら側の世界に行ってから、壊れそうな少年とか、日に日に汚れていく服装とかがリアルなのに、一切何かを食べるシーンが無かったのが、なんとも得心がいかない…。
肉食なんでしょ、かいじゅうたちは。でも、そういうシーンが何もないから、喰らわずして心を通じ合わせようとした重大性とかが軽い気がするんです。というか、無駄な要素を省くためにリアリティを失うような大幅な省略をしていると思うんだけど、テーマはすごく現実的な身近な問題だから、なんかこう、歯車がいまいち噛み合わなかった気がする。「パンズ・ラビリンス」の方がそういう映画としての一体感はすごくよくできてたんじゃないかな。

音楽はすごく良かったです。でも、映画の少年のイノセンスとセットになってな気がしました。チャイルディッシュな男の子の歌声に萌えるなら、サントラは買いなのかなーと思ったり。

余談ですが、観に行った新宿ピカデリーは週末ということもあってか、大混雑でした。映画って完全に娯楽の王道に返り咲いたのかなと、そんな風に思いました。

0 件のコメント:

コメントを投稿