2009/10/16

WORD OF THE DAY 14.

このあいだ直島に行って、枯れたタバコ屋のおじいさんに、「もしもし」と声を掛けられた。
妖怪に行き会ったら、こんな感じなのかと思った。
と、ここでアダム・カバットさんからの豆知識。落語でも、化け物に怯えて「ももんがぁ〜、かなんか言われて食べられちまう」なんてセリフがあった。

モモンガはリス科の小動物。前足と後ろ足の間に発達した毛皮のマントで、夜の森を滑空します。
ところで、この「ももんが」あるいは「ももんがあ」という言葉、不思議な響きの言葉と思いませんか。調べてみると、あまり良いイメージで使われた様子はありません。江戸時代には、両手をパッと広げて子供をおどかす仕草・遊びであったことや、人をののしる言葉であったことが、『広辞苑』に載っています。また草双紙(江戸時代のマンガ本?)の研究家によると、ももんがあ(ももんが)
は化け物の親玉として「見越入道」と化け物界を二分し、その覇権を争っていたそうです。
アダム・カバット『ももんがあ対見越入道』講談社


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