2012/02/06

「哀しき獣」

哀しき獣」を観てきた。
久しぶりに楽しみすぎて、シネマハスラーの同作品を扱った回を後回しにして、シネマート新宿へ。自由席かと思ってたけど、全席指定だった。以前に、「イリュージョニスト」を観た時は自由席だったような気がするけど、思い違いかな。

ある予期しない事態を迎えたところから、ずっとハラハラしっぱなし、生々しい暴力の連続で飲み物を飲むのも忘れて夢中で観てしまった。
激しい暴力と、緊張感のあるシーンの中でも滑稽さを感じるような描写があって、ほとんど苦味でできてる、カカオ99%のチョコレートみたいな印象。 いや、面白かった。
今まで観た韓国バイオレンス映画って、エモノがナイフとか鈍器とかが多かったような気がする。それが、ガンアクションよりも生々しくて、とても良い。そういえば、ある人物がとっさに使ったある“武器”に、会場で笑いが起きてた。

パンフレットも買った。


観終わってすぐは、エンドクレジットのオマケがあるがために、ややヌルい印象になっちゃって残念だと思ってて、実際シネマハスラーでは宇多丸さんが、それを「監督の最後の優しさ」 だから、嫌いになれないと言っていたけど、むしろ…

以下、ネタバレします。

あの人がのほほんとしている(ように見えたけど…。実際あまり詳しく語られてないから、そういうことなんだよね?)おかげで、主人公はああいう災厄の渦中に身を投じて、獣と化したわけで、ある意味「合葬」されるよりも、よりシビアな現実を突きつけるラストになってる気がする。つまり、優しさというより、トドメなのでは…。
と思ったんだけど、どうなんだろ。韓国人が見れば、あの場所がどこで、どういう意味があって、とかそういう見方もできるのかな。  そして実際、それで見方が変わる気もする。あれが着いた先が韓国なのか、中国なのかで。


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