2008/10/17

アートの論理



オランダ人アーティスト、レヴィ・ヴァン・ヴェルーの作品。コンセプトが難しいよ…。デザインなら、分かりづらいって批判される(ダメじゃん、見て一発で分からなきゃ!)ところだけど、アートってビジュアルショック→考えるっていう行為を促すことが必要?だったり、魅力?だったりする。とりあえず、コンセプト転記。うーむう。
この写真のシリーズは僕が自分で描いて撮った自画像であって、要はワンマン作業です。僕は自分の顔を被写体として改変し、様々な様式の要素と組み合わせて、非常に大きな視覚的インパクトを伴う第三のビジュアル・オブジェを作っているのです。故に、皆さんがご覧になっているポートレートは、色、形、質感、そして内容の多彩な情報を持つ画像なのです。

マテリアル・トランスファーシリーズは、どれも一切のデジタル加工を行わずに、24時間以内に完成させて撮影を行ったもので、安物のカーペットや小石、純木などの身近な素材を新しいコンテクストで捉えることによって、その対象の通常の関連性とこの作品の中で与えられる新しい価値の錯綜した不一致を引き出しています。この作品では、素材自体が僕の観察の対象であるかのように見えますが、僕がもっとも興味を抱いているのは、日常生活におけるその素材の比ゆ的な使い方、云わば人が身の回りのものに付加する意義なのです。

ランドスケープは伝統的な風景画を再解釈する四部作のシリーズで、緑の草地や雑木林、そして小川のせせらぎなどを密な二次元の形式から取り去って、三次元的な僕の顔の輪郭に置き換える作品です。これはロマンチックな風景画特有の、世界を作り変えて、同時にその一部となるという執着に加えた斬新な工夫だといえます。

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