2008/11/04

装飾することと、ファンタジー

DESIGNTIDE TOKYO 2008のイベントの一つ、伊勢丹で開催されているハイメ・アジョン×リヤドロの展示に行った。雑誌で紹介されている、The Lover II(写真)に惹かれてだ。
憂いをたたえた表情とユーモラスな衣装が滑稽だけど哀しくてすごくいい! 磁器のツヤっとした質感と、どこか宇宙服にも見える衣装が未来的な感じもする。映画、時計仕掛けのオレンジでインテリアで使われていそう。


The Lover II


「スペインでは一家に一つはある」らしい、リヤドロと、デザイナーのハイメ・アジョンがコラボレートした作品群が展示、販売されていた。

 スペインはバレンシア地方で生まれた「Lladro(リヤドロ)」。1950年代に、ホアン、ホセ、ビセンテのリヤドロ三兄弟が小さな窯を創業し、その歴史は始まった。彼らは、磁器の質感や微妙な彩色を研究し続け、独自のポーリセン(磁器)のスタイルを築き上げた。


中略

彼は、マドリッドとパリでインダストリアルデザインを学んだ後、ルチアーノ・ベネトンが設立したファブリカに勤務。2004年に独立し、トイ、ファニチャー、インテリア、アートなど様々な作品を発表。06年には英・ウォールペーパー誌の世界の若手クリエイターTOP10に選出された。名実ともに世界が注目するクリエイターである。


ウーマンエキサイト「気鋭のデザイナー、ハイメ・アジョンを起用し飛躍するリヤドロ」



会場には、商品を買った人だけがもらえるブックレットがあり、そこでこの商品たちが登場する物語が紹介されていた。グリーンチキンや、四面に顔のある巨大な花瓶などかなりユーモラスな商品が多くて、伝統あるブランドがよくこんなに思い切るなあ、と思ったら、

「最初の三ヶ月はリヤドロという、伝統あるブランドの理解に時間を費やした。そして製作工程をみながら、どうすれば磁器をインテリアに使えるかを模索し続けた。ファミリービジネスで培ってきたブランドのDNAを活かし、その上に新しいプラットフォームを作ろうと考えた。そして、現在ある作品を違った角度から見た時に、『色を抜きとる』ことを思いついた」(アジョン氏)


ウーマンエキサイト「気鋭のデザイナー、ハイメ・アジョンを起用し飛躍するリヤドロ」


とあるように、きちんとした信頼関係の上に成り立っていたみたい。

ハイメ・アジョン
リヤドロ

0 件のコメント:

コメントを投稿