2008/11/09

あるいは、人間のリセットボタン

たまに、訳も分からず声もだせず、ぽろぽろ泣いて止まらない夜があるけど、自分の場合は、祝福された時間が訳も分からず哀しかったりする…気がする。なんなんだろうね。
宮崎駿の「千と千尋の神隠し」で、千がハクにもらったおにぎりをほおばりながら泣くシーン。あれを見ると、必ずいつも涙が出てスッと解放される。不思議だ。涙腺ってやつは。

バッハを聴くとまだ若かりし大学時代を回想する。寝たきりになった病人にも、かつては颯爽と街を闊歩していた時代があった。恋に落ち、酒を呑み、友だちと朝まで騒いだ日々があった。音楽はその時の遠い記憶と不可分に結びついている。自分にも祝福された時間がたくさんあったことに気づかせてくれる。病気を恨まず、生まれてきたことに素直に感謝できる。「音楽のちから」を再認識しました。

それまで押し殺していた感情がどっと流れだし、ただほろほろと泣くばかりでした。オトコはそうめったに人前で涙を見せられない。苦しいとき、痛いとき、我慢せずに泣けばいいのに。そこが女性とちがって不器用なところなのです。

「プライベート演奏会」は、オトコが人目を気にせずに思いっきり「泣ける口実」を見事に用意してくれました。
NARAJIN.NET 音楽療法士からの質問状6「プライベート演奏会について」

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